26年前、必死に手にした永住権が「今、3倍に」。オーストラリア移民政策のリア


先月2026年6月、私はオーストラリアの永住権を取得してから26年の節目を迎えました。

当時はビザ取得のために、本当にたくさんの時間と労力、そして海外留学生としての学費を費やしました。たくさんの書類を準備して申請を終え、審査結果を待つ間も、永住できたときのワクワクしかありませんでした。無事に取得できたときの喜びは、今でも忘れることができません。

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「永住権」も、実は5年ごとの更新が必要

実は「永住権」といってもオーストラリア国籍とは違い、海外へ出入りするための権利(Resident Return Visa: RRV)は5年ごとの更新が必要です。

このRRVの更新費用、これまではインフレに合わせて少しずつ上がる程度でした。ところが今月2026年7月1日から、これまでの500ドル弱から一気に約3倍、1,500ドル近くまで値上げというニュースが、私と同じように永住ビザを持つ日本人の友人のSNSで飛び込んできました。中には、知らずに7月1日に申請してしまい、値上げ後に気づいた友人もいます。

移民大国オーストラリア、今のリアル

一定の条件をクリアしてポイントに達すれば「独立永住ビザ」が取得できる制度は今も変わりませんが、最近はその条件がかなり厳しくなっているようです。

政府が発表した新予算計画にも反発の空気が見られ、現政権への不満がデータにも表れています。例えば、かつて移民抑制を掲げていた「ワンネーション党」の支持率は、昨年までの一桁台から今年は14%まで増加しました。

この背景にあるのは、「外国人に仕事を奪われる」という視点というより、以下のような生活に直結する課題です。

  • 深刻な住宅不足と家賃の高騰
  • 住宅価格の上昇
  • 交通・医療・学校などインフラの混雑

「移民そのものが悪い」というより、「人口増加のスピードに、住宅供給やインフラ整備が追いついていない」というのが、多くの生活者が直面している実態のようです。

こうした世論を背景に、政府は純移民数を抑制する方向へ舵を切りつつあります。一方で、医療・介護・ITなど人材不足が深刻な分野では、高度人材の受け入れは今後も継続する方針です。実際、勤務先でも駐在員の就労ビザ審査に予想以上に時間がかかっており、審査全体が厳格化している影響を感じています。

26年前の自分に、今のオーストラリアはどう映るだろう

人口政策、経済の活性化、そして住宅や生活の安定。オーストラリアは今、そのバランスをどう取るか、大きな正念場を迎えています。

26年前、憧れと希望を持って手にした永住権。来年の更新を前に、移民国家オーストラリアがこれからどこへ向かうのか。そして更新料はどこまで上がっていくのか—正直、考えさせられる1週間でした。

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