『特別なラベル』がいらない未来へ。世界一の街メルボルンが教えてくれるハーモニー

あと2週間ほどで夏時間も終わりとなるメルボルンの秋は、めっきり朝夕の気温が下がりましたが、まだ昼間は「暑い」と感じる季節です。愛犬と一緒に公園を散歩していると、木々が少しずつ黄金色に色づき始めているのを感じ、季節の移ろいを感じます。

今日3月21日はオーストラリアの「Harmony Day(ハーモニーデー)」です。 私の職場でも、今週は「Bring your Plate(それぞれ一品持ってくる!)」で各国の食べ物を祝う、イベントが開催されます。街中がシンボルカラーのオレンジ色に染まるこの日のテーマは、“Everyone Belongs”(みんなに居場所がある)。 実は3月という月自体が、メルボルンでは「Diversity(多様性)」について深く考え、その豊かさを祝う大切なシーズンでもあります。

そんな素晴らしい月に、先週とても嬉しいニュースが飛び込んできました。 LinkedInでもシェアさせていただきましたが、私たちの住むこの街・メルボルンが、再び「世界で最も住みやすい都市」のナンバーワンに選ばれたのです!

この街に住んで半世紀😆。この「住みやすさ」の理由は、インフラや自然の美しさだけではないと私は感じています。 それは、どんなバックラウンドを持っていても「No worries!(大丈夫だよ)」と受け入れてくれる、この街に流れる多様性への寛容さにあるのではないでしょうか。

昨日は、その「多様性が生み出す力」を肌で感じる素晴らしい機会がありました。 Australia-Japan Business Council of Victoria (AJBCV=ビクトリア州日豪協会)が主催する「International Women’s Day(国際女性デー)」のイベントです。

今年の会場となったのは、メルボルンの新しい名所「National Communication Museum」。まさに「STEM(科学・技術・工学・数学)」の魅力を体感できるこの場所は、ダイバーシティとイノベーションを語り合うのにこれ以上ないほどぴったりの空間でした。

イベントでは、Kate Kitagawaさん(宇宙)、Amanda Berryさん(教育)、Nina Websterさん(会社経営者)という、分野の異なる3名の素晴らしい女性スピーカーから、インクルージョンがもたらすポジティブなインパクトについて、大変情熱的でワクワクするお話を伺いました。 続くパネルディスカッションでも、「多様性がいかにイノベーションを生み出すか」という本質的な対話が繰り広げられました。

中でも私の心に深く響いたのは、日豪友好協力基本条約50周年にちなんだ「次の50年はどんな未来であってほしいか?」という問いへの答えでした。

「将来、このようなイベントが必要なくなること。性別や出身地が『特別なラベル』として扱われない未来」

この力強いビジョンに、会場の誰もが深く頷いていました。多様性とは、何かを特別視することではなく、最終的には「当たり前の景色」になることなのだと、改めて気づかされた瞬間です。

また、MCのNatsuko Ogawaさんがおっしゃった「変化の激しい時代だからこそ、世界中の信頼できる友人(Clever friends!)を頼り、共に歩むことが必要」という言葉は、まさにAJBCVが大切にしている想いそのもの。 後半、在メルボルン日本国総領事館の古谷総領事によるユーモアたっぷりの乾杯で始まったネットワーキングでは、経験豊かなビジネスリーダーからこれから夢に向かう若者まで、誰もが互いを尊重し合える素晴らしいネットワークの広がりを感じました。

日本(岐阜)で生まれ育った私が、新天地メルボルンに飛び込み、今こうして「自分らしさ」を出して生きられることに抵抗を感じないのは、この街が私の個性を否定せず、一つの音色として大きなハーモニーに加えてくれたからだと思っています。

多様性とは、難しい理論ではなく、隣にいる人の「そのまま」を愛し、自分の「そのまま」を信じること。 まだ世界では紛争など色々なことが起こっていますが、50年後には、誰もが自分のままで生きられる世界となりますように。

目次

🐨ブログ購読のお誘い🇦🇺

海外キャリアの実情、メルボルンの楽しみ方など、最新のブログをいち早くGet!

メールアドレスをご登録いただくと、トミダタイムズからのメール配信の目的以外には使用することはありません。
詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。

シェアしていただけるとハッピーです!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約が適用されます。

目次