私の息子は、17歳。今年、日本で言う高校を終了!
オーストラリアでは、公立と私立の学校があります。私立の学校は、それぞれが宗教など、特色があります。(この違いについては、いつか書きたいと思います)息子は公立の学校へ行きました。
オーストラリアでは、中学校、高校が一貫となっているので、大抵の子は日本で言う中学1年の7年生から、高校3年までの12年生まで6年間を同じ学校で過ごします。
11月の終わりに卒業式がありました。場所は、近所のかなり大きなイベント会場です。
参加してみて、日本の卒業式とかなり違うとことがありましたので、シェアしますね!(ただ、地域の環境や、私立、公立では、またそれぞれ違う特徴があると思います。)
卒業式の会場に到着して、まず、気付いたのは、私たちを迎えてくれた先生の服装。
肩を大きく出したイブニングドレスを着ている先生もいらっしゃるかと思いきや、カジュアルなパンツやサマードレス、きっちりしたスーツなど、それぞれご自分が好きな服装をしていらっしゃいました。
次に、頑張った生徒たちへのアウォードの発表があったのですが、驚いたのは、それぞれの科目毎にトップの生徒へアウォードのアナウンスがありました。
ここで、さらに日本と違うことを明記しますが、日本と違って、「科目」はざっと30以上はありました。
数学、生物、国語(英語)などのいわゆる主要科目だけではなく、環境学、会計学、アウトドアスポーツ、縫製、哲学、歴史、などなど。
400人近くの生徒の一人一人に、卒業証書を渡すことはないだろうな、とうっすら思っていましたが、予想は外れ、一人一人がクラスごとにステージに呼ばれて校長先生と握手をし、証書をもらいました。
その時には、入学時に撮影した顔写真と今年初めに撮影したものの2枚がプロジェクターで映され、一人一人が映されるたびに、会場の親さんたちから賑やかな反応が!
さらに「日本と違う!」点は、生徒の国籍もバックグラウンドも様々ということ!
生徒一人一人の名前を呼ばれるのですが、これはどう発音するの?という名前が多く、私の意見では、そのような名前が大半でした!ありました。改めて、オーストラリアは多民族国家だということを知らされました。
私の息子の学年には日本人または、日本人とのハーフは息子1人とのこと。
そして、入学した時と今の写真から、どう見ても「女の子になったのかな?」と言える生徒も!
そういえば、息子が小学校の時、仲良くしていた子のお父さん。しばらくすると女性になってたことを思い出しました!
このような環境で教育を受けた息子や生徒たちは、国籍や、LGBTなど、多様なバックグラウンドを持つ人たちがいることが当たり前となっています。これはオーストラリアの学校ならではだと思いますが、私の個人的な意見としては、素晴らしい環境だと思います。
校長先生は、アーティストのような風貌で、10年前に就任して以来、オーストラリアでも、1番質の高い学校というように言われるまでに成長させてきました。
2020年に卒業、大学でも大活躍、将来は(私の理解では!)外交官になりたい!と言う卒業生がゲストスピーカーとして登壇。
彼の言葉がとても心に響いています。
「これまで君たちは、とても良い環境で勉強できた、ということを忘れないで。そして、卒業したら、自分を違う環境に置くこと、そして、いろんな人と交流することにチャレンジしてみて!」
まだブカブカの制服となれないネクタイをして、大きなバッグを背負って、一段と体が小さかった息子のことを思い出しながら、素晴らしい環境で息子が学べたことに感謝しました。
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